「会社のLINE公式アカウントを作りたいが、構築を依頼するといくらかかるのか」「初期費用だけで済むのか、毎月の支払いも必要なのか」と迷っていませんか。
LINE公式アカウントの導入費用は、制作会社に支払う初期構築費、LINE公式アカウント自体の利用料、拡張ツールの利用料、運用代行費に分けて考えると整理しやすくなります。アカウントを開設するだけの場合と、応募・予約の受付や配信設計まで依頼する場合では、必要な作業が異なります。
この記事では、構築代行の依頼範囲と継続費用の考え方を解説します。
LINE公式アカウントの構築代行とは?作成だけとの違い

構築代行とは、企業がLINE公式アカウントを使って問い合わせ・予約・応募などを受け付けられるように、初期設定や画面、メッセージ、導線を整える支援です。単にアカウントを開設する作業とは区別して検討しましょう。
| 依頼内容 | 主な作業例 | 納品時に確認すること |
|---|---|---|
| アカウント作成・基本設定 | プロフィール、営業時間、あいさつメッセージなどの設定 | 自社が管理でき、基本情報に誤りがないか |
| 問い合わせ・予約の導線設計 | リッチメニュー、リンク先、よくある質問への案内 | 利用者が目的のページや相談窓口へ進めるか |
| 配信・対応の設計 | 配信テーマ、返信ルール、必要に応じたステップ配信など | 誰に何を届け、誰が対応するかが決まっているか |
| 外部サービスとの接続 | 予約フォームや顧客管理ツールなどとの接続・動作確認 | 標準機能で足りるか、追加開発や有料ツールが必要か |
リッチメニューは、トーク画面から予約やサービス案内に進んでもらうための入口です。デザインの見栄えだけでなく、押した先で手続きを完了できるかまで確認することが大切です。
構築代行の費用は4つに分けて確認する

1.初期構築費:設定・制作・テストにかかる費用
初期構築費は、アカウントの基本設定、リッチメニュー制作、文章作成、導線設計、テスト、操作説明などに対する費用です。どこまで含むかは依頼先やプランによって異なります。
比較するときは総額だけでなく、制作する画面やメッセージの数、修正回数、外部サービスとの接続、納品後の説明までそろえて見積もりを取りましょう。「構築一式」という表示だけでは、追加作業の範囲が分かりません。
たとえば、会社案内と問い合わせボタンを設ける構築と、応募受付から面談予約までの流れを整える構築では、設計・確認に必要な工数が変わります。使いたい機能より先に、利用者に取ってほしい行動を決めると、必要な範囲を絞れます。
2.LINE公式アカウント自体の利用料
LINE公式アカウントには無料プランと有料プランがあります。2026年10月7日時点の日本向け基本料金は、次のとおりです。
| プラン | 月額固定費(税別) | 無料メッセージ通数/月 | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーション | 0円 | 200通 | 不可 |
| ライト | 5,000円 | 5,000通 | 不可 |
| スタンダード | 15,000円 | 30,000通 | 別途料金で可能 |
料金や追加配信の条件は、契約時に公式ページで確認してください。
メッセージ通数は、基本的に配信回数と送信した友だち数で考えます。たとえば100人に月4回配信すると400通です。友だちが100人だから無料の200通に収まる、とは限りません。一方、チャットやあいさつメッセージなど、通数に算入されないものもあります。
そのため、友だち数だけではなく、一斉配信・対象を絞った配信・個別チャットをどのように使うかを整理してプランを選びましょう。
3.拡張ツールの利用料・連携費用
拡張ツールとは、たとえばLステップやL Message(エルメ)など、LINE公式アカウントの機能を拡張するサービスです。予約管理や顧客情報の活用、回答内容に応じた案内などを実現するために組み合わせる場合があり、LINE公式アカウントの利用料とは別に費用が発生することがあります。
ただし、初期構築の段階から必ず導入する必要はありません。お知らせ配信や個別チャット、既存の予約ページへの案内が中心なら、まず標準機能で対応できるかを確認します。回答情報を使った案内の自動化や、面談予約とリマインドをつなげたい場合は、拡張ツールを比較する目安になります。
具体的な判断例は、LINE公式アカウントの拡張ツールは必要?Lステップ・エルメの導入判断で解説しています。
見積もりでは、ツール名、月額料金、契約者、解約後に使えなくなる機能、データを引き継げるかを確認してください。
4.運用代行費:構築後の配信や改善を依頼する費用
構築後に社内で更新・返信するなら、継続的な運用代行を契約しない選択肢もあります。ただし、構築契約に保守や月額契約が付いている場合もあるため、契約条件の確認が必要です。
運用を外部に依頼する場合は、配信の企画、文章・画像の制作、配信設定、レポート、改善提案などが月額費用の対象になります。個別チャットの返信代行まで含むとは限りません。
IMAKONOのLINE運用支援では、月額10万円〜(税別)のプランを掲載しています。これは継続運用の料金例であり、初期構築のみの料金ではありません。依頼範囲に応じた見積もりが必要で、LINE公式アカウント自体の利用料は別途かかります。
ランニング費用を抑えるには「構築後に誰が担当するか」を決める
初期費用だけを比べると、公開後の更新や応募者対応に必要な人手を見落としがちです。外注費に加えて、社内の対応時間まで考えて分担を決めましょう。
| 運用体制 | 向いている状況 | 事前に決めること |
|---|---|---|
| 構築を依頼し、社内で運用 | 配信・返信を担当できる人がいる | 操作説明、マニュアル、困ったときの相談範囲 |
| 社内と外部で分担 | 応募者への返信は社内、制作や分析は外部に任せたい | 素材の提供、承認期限、設定変更の担当者 |
| 構築から継続運用まで依頼 | 配信の企画や制作に手が回らない | 月の配信数、制作点数、対応範囲、成果の確認方法 |
最初は最低限の導線で始め、問い合わせや応募の動きを見て機能を追加する方法もあります。将来使うか分からない機能を増やすより、最初の目的を達成できる構成を優先すると判断しやすくなります。
SNS全体の外注範囲も整理したい場合は、SNS運用代行の費用と依頼範囲も参考にしてください。
人材会社なら、応募・相談から面談までの流れを設計する

人材会社がLINE公式アカウントを導入する場合、求人情報を届けることだけでなく、応募前の相談や面談予約につながる流れを考えると、必要な構築範囲が明確になります。
友だち追加直後に、できることと対応時間を伝える
あいさつメッセージでは「求人を見る」「仕事について相談する」「面談を予約する」など、利用できる内容を簡潔に案内します。返信を受け付ける場合は、担当者が対応する時間帯と、すぐに返信できない場合があることも伝えておきます。
リッチメニューから求人・相談・予約へ進めるようにする
求職者が迷わないように、メニューの項目数と文言を整理します。「求人情報」「個別相談」「面談予約」「よくある質問」などを候補にし、実際の業務に合わせて選びましょう。求人を掲載するページや予約フォームがすでにあるなら、その導線を活用できるか確認します。
ボタンを配置するだけでは面談予約は完結しません。予約方法、日程確定の担当者、変更・キャンセル時の案内まで確認しておく必要があります。
応募者対応の担当と情報の扱いを決める
誰が返信するかが曖昧だと、問い合わせの見落としや二重対応につながります。対応担当者、不在時の引き継ぎ、未返信を確認するタイミングを決めましょう。
また、応募に必要な情報は目的に応じて絞り、履歴書などを受け取る方法や社内で共有する範囲も整理します。外部に運用を依頼する場合は、閲覧できる情報と担当業務をあらかじめ確認してください。
友だち数だけでなく、相談・予約・面談の数を確認する
友だちが増えても、相談や面談につながらなければ改善が必要です。たとえば、メニューのクリック、相談開始、予約完了、面談実施を分けて確認すると、どの段階で止まっているかを考えやすくなります。
これらがすべてLINEの標準管理画面だけで分かるとは限りません。予約フォームや社内管理表などと合わせて、どこで何を記録するかを構築時に決めておきましょう。
構築代行の見積もりで確認したい7項目
問い合わせ時には「業種」「LINEで実現したいこと」「既存アカウントの有無」「想定する配信・返信の担当」「希望時期」を伝えると、依頼先が必要な作業を整理しやすくなります。
- 目的と納品範囲:アカウント作成だけか、導線・文章・デザイン・テストまで含むか。
- 費用の内訳:初期費用、月額費用、ツール代、追加作業費、消費税が分かれているか。
- 制作・修正の範囲:メニューやメッセージの数、修正回数、追加費用が発生する条件。
- 自社で用意するもの:ロゴ、サービス情報、求人情報、フォーム、確認担当者など。
- 公開までの手順:情報提供、設計確認、制作、テスト、操作説明の順序と日程。
- 構築後の支援:操作説明、保守、更新、配信、個別返信のうち何が含まれるか。
- 管理権限と契約終了時の扱い:自社で管理を継続できるか、制作データや設定を引き継げるか。
LINE公式アカウントの構築代行でよくある質問
無料で始めることはできますか?
LINE公式アカウントには月額固定費0円のプランがあり、自社で設定する方法もあります。外部に構築を依頼する費用まで無料になるわけではありません。無料プランの配信上限と、外注する作業の範囲は分けて確認しましょう。
構築だけ依頼して、その後は自社で運用できますか?
依頼先の契約内容によります。構築のみの依頼に対応しているか、操作説明やマニュアルが含まれるかを確認してください。自社が管理権限を持ち、メニューの更新や配信を続けられる状態で引き継ぐことも大切です。
月額料金を支払えば、応募者への返信も任せられますか?
配信の制作・設定と個別チャットへの返信は別の業務です。プランに含まれているとは限りません。返信を依頼したい場合は、対応時間、返信できる内容、社内担当者へ引き継ぐ条件まで確認します。
アカウントを作れば友だちや応募は増えますか?
構築だけで友だちや応募が自動的に増えるわけではありません。Webサイト、求人ページ、SNS、店頭などから友だち追加へ案内し、追加するメリットを伝える必要があります。企業の発信体制を整える際は、企業のSNS運用の始め方も合わせて確認してください。
まとめ|初期構築と継続運用を分けて費用を比較する
LINE公式アカウントの構築代行は、初期構築費だけでなく、LINEの利用料、拡張ツール代、運用代行費を分けて比較することが大切です。目的と社内の担当範囲を決めてから見積もりを依頼すると、必要な機能と継続費用を判断しやすくなります。
IMAKONOでは、LINE公式アカウントの初期設定やリッチメニュー、配信の企画・制作、運用改善を支援しています。新規作成から相談したい方は、業種、LINEで実現したいこと、構築後に社内で対応できる範囲をお聞かせください。必要な構築内容と継続支援の範囲を整理します。
IMAKONOは、累計100件以上の支援実績。
支援先の売上が前年比250%(2.5倍)に成長した事例もあります。貴社の課題や運用体制に合わせて、必要な支援をご提案します。
