TikTok広告に、すべての商材で成果が出る「最適な秒数」はありません。まず配信形式の入稿ルールを確認し、伝えたい内容に合わせて長さを決めます。制作の出発点として15秒版と30秒版を比較する方法はありますが、この2つが公式の必須尺という意味ではありません。
この記事では、配信できる長さと制作上の目安を分けて、動画構成・比較する指標・テストの進め方を説明します。仕様は2026年10月6日に公式情報を確認しています。
TikTok広告は何秒まで?形式ごとの上限
| 形式 | 公式の動画時間の条件 | 制作時の注意 |
|---|---|---|
| オークション型In-Feed:Non-Spark | 最大10分 | 上限まで長く作る必要はない |
| オークション型In-Feed:Spark Ads(Pull) | 当該仕様ページでは時間制限なし | 既存投稿の条件、利用権限、審査などを別途確認 |
| TopView:Non-Spark/Spark Ads Push | 5〜60秒。公式推奨は9〜15秒 | 予約型の配信条件と事前承認を確認 |
| TopView:Spark Ads Pull | 投稿できるオーガニック動画の長さに対応 | 他のTopView形式の5〜60秒を一律に当てはめない |
出典:TikTok公式:オークション型In-Feed広告、TikTok公式:TopViewの仕様(いずれも2026年6月更新)。同じ「TikTok広告」でも形式ごとに条件が異なるため、過去の資料の数字をそのまま使わないようにします。
時間以外の画像・動画サイズ、ファイル容量や安全域はTikTok広告の入稿規定で確認できます。
目的別の秒数は「仮説」として決める
| 伝える内容 | 制作を始める際の例 | 削ってはいけない情報 |
|---|---|---|
| 商品や店舗の特徴を1つ伝える | 15秒前後 | 商品・ブランドと、誰に役立つか |
| 使い方や申し込みの流れを説明する | 30秒前後 | 利用場面と次の行動 |
| 導入の不安や比較ポイントに答える | 30〜60秒程度 | 根拠、対象条件、相談・購入方法 |
上の秒数は本記事で提案する構成例です。業界全体の平均や、必ず成果が出る範囲ではありません。説明を削ると誤解が生まれる商材では、短くするよりも必要な情報を分かりやすく伝えることを優先します。一方、長さを埋めるための前置きや同じ説明の繰り返しは不要です。
15秒・30秒・60秒の動画構成例
15秒版:1つの特徴を見せる
例として、0〜3秒で対象者の悩みと商品を示し、3〜11秒で使う場面や特徴を見せ、11〜15秒で次の行動を案内します。これは台本を作るための配分例です。ロゴだけの長い前置きを避け、早い段階で何の広告なのかを伝えましょう。
30秒版:特徴に加えて理由を説明する
0〜3秒で関心を引く場面、3〜15秒で使い方、15〜25秒で選ぶ理由や条件、25〜30秒で行動の案内、という構成が考えられます。15秒版で省略した情報をただ足すのではなく、「なぜ必要か」「自分にも合うか」という疑問に答えます。
60秒版:比較や不安の解消まで扱う
例えば導入サービスなら、課題→解決の仕組み→具体例→導入条件→相談方法の順に整理します。サービス紹介をすべて詰め込まず、1つの検討テーマに絞りましょう。根拠のある実績や許諾を得た利用者の声を使い、長くした分だけ判断材料が増える構成にします。
撮影素材が足りない場合、尺を引き延ばす以外にも選択肢があります。写真や説明図を活用できる静止画・カルーセル広告の作り方も確認してください。
短い動画と長い動画を比較するときの指標
| 広告の目的 | 主に確認すること | 補助的に見ること |
|---|---|---|
| 認知を広げる | リーチ、表示頻度、目的に合う視聴指標 | 冒頭での離脱、視聴時間 |
| Webサイトへの誘導 | リンククリック数、CPC、リンク先への到達 | CTR、視聴の推移 |
| 問い合わせ・購入 | 成果数、CPA、問い合わせの質や売上 | クリック後のCVR、CTR、視聴の推移 |
15秒動画と60秒動画では、最後まで視聴する負担が異なります。視聴完了率が高い方を無条件に採用せず、同じ予算に対して何件の成果が出たかを確認してください。反対に、長い動画の平均視聴時間が長いことだけでも優劣は決まりません。
秒数を検証するA/Bテストの進め方
①同じ訴求で短い版と長い版を用意する→②配信条件と成果の定義をそろえる→③費用と期間の上限を決める→④成果数と獲得単価を比較する→⑤次に変える箇所を決めるという流れで進めます。尺を変えると情報量も変わるため、厳密には「秒数だけ」の比較にならないことも記録しておきましょう。
冒頭・価格・対象者・リンク先まで一度に変えると、何が結果を生んだか分かりません。利用できる場合は管理画面のスプリットテストを活用し、通常配信で配分が偏った結果とは区別します。操作の入口はTikTok広告マネージャーの使い方をご覧ください。
「1,000回表示されたら十分」などの固定基準だけで判断しないことも大切です。問い合わせが1件と2件の差では偶然の影響も大きいため、成果数・費用・検討期間を合わせて評価します。成果計測やリンク先に不具合がある場合は、テストを続ける前に修正してください。
よくある失敗と直し方
| 問題 | 見直す内容 |
|---|---|
| 15秒に収めた結果、内容が伝わらない | 早口にせず、訴求を1つに絞るか尺を延ばす |
| 最後にしか商品や申込先が出ない | 広告の内容と次の行動を早い段階でも示す |
| 30秒版は再生されるが問い合わせがない | 対象条件・広告とLPの一致・計測を確認する |
| 視聴完了率だけで短尺を採用している | 同じ成果の定義でCPAと獲得数を比較する |
| 全カットを1秒以内にして読みにくい | テロップの量と実際に読める時間を優先する |
制作・運用を依頼する前にまとめる情報
商材、広告の目的、配信形式、予算、既存素材、リンク先、計測する成果を整理します。「15秒を何本作るか」だけでなく、誰に何を伝える案なのか、どの結果で継続を判断するかまで共有すると、制作と運用をつなげやすくなります。TikTok広告代理店の比較・選び方も参考にしてください。
よくある質問
TikTok広告は15秒が一番よいですか?
一律には決まりません。15秒は短い構成を試す選択肢ですが、商材の説明量や広告の目的によって必要な長さは変わります。TopViewの特定形式の公式推奨と、すべての広告の最適尺を混同しないようにしましょう。
60秒を超える広告は使えますか?
オークション型In-FeedのNon-Sparkは最大10分に対応しています。ただし、ほかの配信形式では条件が異なります。長くする前に、その時間が視聴者の判断に必要かを検討してください。
まとめ|TikTok広告の秒数は形式と伝える内容から決める
TikTok広告は、広告形式の入稿ルールを確認したうえで、伝えたい内容に合わせて動画の長さを決めましょう。一律の最適秒数に頼らず、冒頭の伝え方や構成を整理し、視聴状況と購入・問い合わせへのつながりを比較して改善します。
動画の長さや台本、検証方法に迷う方はIMAKONOにご相談ください。商材URL・広告の目的・既存動画の有無・予算感をもとに、制作と配信を合わせた進め方を検討します。
IMAKONOの広告運用は、累計100件以上の支援実績。
支援先の売上が前年比250%(2.5倍)に成長した事例もあります。貴社の課題に合わせて、広告の設計から運用・改善まで支援します。
